満を持して登場
あえてのイタリア製コードバン
牛革とは比べ物にならないくらい希少性が高く、革好きならずともその圧倒的な迫力に魅せられるコードバン。
馬のお尻の皮の深部にある、厚さ2ミリ程度のコラーゲン層を丁寧に削り出し仕上げられた素材です。
採れる量がごくわずかであることや、削り出す工程が宝石を採掘するようであること、そしてその独特の美しさ、硬さから『革のダイヤモンド』と呼ばれています。
希少で特殊な素材であるコードバンですが、何より大事なのは、
‘どんなコードバンを使って作ったか’
コードバンと一口に言っても種類があり、その仕上げ方でがらりと風合いが変わるもの。
このシリーズでは、「より、素の状態に近いコードバン」を採用し、本来のコードバンそのものの魅力を堪能できるアイテムを目指しました。
これは、コードバン自体の素晴らしい特長がきちんと経年で表れることを大切に、表面を顔料で塗り覆ってしまっていないコードバン。
表面には細かい点々としたくぼみ(毛穴)や、色ムラやチスジや小傷がしっかりと見られます。
手をかけ、時間をかけ、本来コードバンが持つ特長を活かす仕上げをした証です。
均一な表面の美しさを期待する場合、このシリーズは少し期待外れになるでしょう。
目にすることが圧倒的に少ないイタリア製のコードバン。ASUMEDERU itakuraならではの選択です。
新しいうちはギラリとした艶光沢が無く、どちらかというと静かでおとなしい雰囲気。なので最初手にした時には、思っていたコードバンのお財布の印象とは違うと感じるかもしれません。
これは‘最初からコードバンっぽい財布’ではなく、使っていくことでコードバンの財布へと完成させていく育てる財布なのです。
月日を経て、深くヌラリとした艶が出て、力強くも気品ある迫力が表れるのを楽しんでいただきたい。
<仕様について>
コードバンのお財布は、かっちりと硬いというイメージがあるかもしれませんが、薄いという特徴を活かし内装に柔らかいロロマを合わせているので比較的薄くしなやかさを感じる仕上がり。
色は表の3色に合わせた同色で全体がシックにまとまっています。
表のエイジングと共に、内装に贅沢に使ったロロマのエイジングも楽しみのひとつです。
革の魅力をたっぷりと楽しめるよう、仕様はオーソドックスな定番に。
ファスナーを開くと、両側に札入れとカード段。中央にはファスナー付き小銭ポケット。片マチ仕様でしっかりと開きます。小銭ポケットの内側にもロロマを使用。使う瞬間にも高級感が感じられます。
ファスナーはアンティックゴールド。革がエイジングしてきた時の馴染む雰囲気が最高です。
<コードバンの注意>
■特に水分に弱い
水がつくと、表面が曇り、水ぶくれになる場合もあります。これは、グレージング(表面の磨き加工)でねている繊維層が立ち上がってしまうためです。
汗や雨にはよく注意をして、変色やシミを防いでください。
■傷について
コードバンは堅牢な素材で丈夫ですが、キメが細かいためすり傷は目立ちます。
しかし、タンニン鞣しによるエイジングと、コードバンに含まれるオイルで使い込むことで馴染み、目立たなくなってきます。
商品コード |
14E-3850 |
サイズ |
95×190×20 |
素材 |
表革:コードバン 内装:牛革 |
備考 |
札入2室・小銭入1室・カード入12室・ポケット1室 |